文字組み

まずは文字の大きさ。
紙面上にある文章のサイズで1番最初に決めなければならないのが本文のサイズ。
本文のサイズが決まればそのバランスに合わせてそのバランスに合わせて小見出しや見出しキャプションなどのサイズも決めていける。
一般的には5-12pt。


次は1行あたりの文字数。1行の長さを「行長」と呼ぶ。
行長を考える際は読むときに顔の向きを変える必要がない程度、つまり目の向きを移動するだけで読みきれる長さを基本として考える。


行長を適切な長さにコントロールするし、長い文章を読みやすくするための手段として「段組」と呼ばれるレイアウト手法がある。
これは文章をブロックに切り分けることで、読みやすい行長にそろえるというもの。
文章を段組にするということは、行長を読みやすい状態に整えるだけでなく、複数のページのレイアウトを同じように形に揃えるのにも役に立つ。


今度は「行揃え」。行の位置の揃え方をしめす言葉。
「センター揃え」「頭揃え」「尻揃え」「左右揃え」などがある。


続いて「行送り」と「行間」
行送りとは、行の基準となる位置から次の行の基準までの間隔を指す。基準の位置は通常その文字の仮想ボディの中心、あるいはベースラインの位置。
対して行間は、行と次の行との間隔をしめす。
行送り、行間の大きさは文章の読みやすさに大きな影響がある。
本文に適切な行送りのサイズは、その文章の文字サイズの2倍が基本とされている。本文以外は狭めに設定する。


最後にこれらをうまく選択、設定する方法を考える。
読みやすい文章の組み方へのアプローチ方法はいくつかあるが、もっともシンプルなものとして「ホワイトスペース」という考え方がある。
ホワイトスペースとは、余白、空きスペースのこと。
最も小さいホワイトスペースは、文字の中にあるもの。この次に小さいのが「字間」。その次が「行間」。その次が「段間」。
このようにホワイトスペースの大きさには守るべき順序がある。