色のトーン

トーンは明度と彩度を合わせた概念で、濁りのない鮮やかな純色対して、白・黒・グレーを混ぜていくことで多様な色を作り出すことが出来る。


白を混ぜていくとソフトな印象の色になり、黒を混ぜていくと力強い印象になり、グレーを混ぜていくと渋みのある落ち着いた色になっていく。
JISではこのようなトーンに対して、「鮮やかな〜」「強い〜」「くすんだ〜」というような日常的な感覚に近い表現を定めている。〜の部分には色相が入る。


同じトーンの中から色を選ぶと比較的簡単に調和のとれた配色がしやすくなるのでデザインの雰囲気に合わせて色を選択する際に便利。


1つの色に対して調和する色を選ぶには、色相・明度・彩度・トーンのうち1つだけを変更した色を選択するのが近道。
グラフィックソフトのカラーピッカーは、色相・明度・彩度で色を選択出来るのでこれを利用して、明度・彩度を固定した状態で色相の違う色を選択出来る。


CMYKの数値の和、RGBの数値の和は、それぞれのインクの量、光の量を表している。
完全ではないがインクの量、光の量の等しい色同士は同じような雰囲気を持っている。
微妙な調整は必要だが、迷った時の1つの目安として覚えておくと便利。